福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講・今日の言葉

2019-12-06 | 諸経
人の心の変化には限りがなく、その働きにも限りがない。汚れた心からは汚れた世界が現れ、清らかな心からは清らかな世界が現れるから、外界の変化にも限りがない。
絵は絵師によって描かれ、外界は心によって作られる。仏の作る世界は煩悩を離れて清らかであり、人の作る世界は煩悩によって汚れている。
心は巧な絵師のように様々な世界を描き出す。この世の中で心の働きによって作り出されないものは何ひとつない。心もそのように仏もそうであり、仏のように人々もそうである。だからすべてのものを描き出すという点において、心と仏と人々と、この三つは区別はない(心佛衆生是三無差別)。

生も死もただ心から起こるのであるから生死にかかわる迷いの心が滅びると迷いの生死は尽きる。
心を離れて迷いの世界がないと知れば穢れを離れて覚りを得る。
このようにこの世界は心に導かれ、心に引きずられ、心の支配をうけている。迷いのこころによって悩みに満ちた世間が現れる。(仏教聖典・華厳経)
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