福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四弘誓願の順序

2017-03-12 | 法話
四弘誓願というのがあります。「衆生無辺誓願度」「煩悩無尽誓願断」「法門無量誓願学」「仏道無上誓願成」です。これはこの順番に「衆生無辺誓願度」から勤めていけばついに「仏道無上誓願成」に至る、ということかと思っていたのですが、
白隠禅師は「若し『仏道無上誓願成」』を得んと欲せば『衆生無辺誓願度』を行ずべし。『衆生無辺誓願度』を行ぜと欲せば『法門無量誓願学』を勤むべし。その中覚えず『煩悩無尽誓願断』に至る(「八重葎」)」とおしゃっています。
つまり最初に「法門無量誓願学」に努めれば次に「衆生無辺誓願度」ができるようになりそれが、「仏道無上誓願成」に至る道であるというのです。亦あまり「煩悩無尽誓願断」に気を取られなくても可とされているようです。

密教では五大願といい「衆生無邊誓願度 、福智無邊誓願集 、法門無邊誓願學 、如來無邊誓願事 、菩提無上誓願成」といいますが最初から「煩悩無尽誓願断」は入っていません。この場合も同じように「法門無邊誓願學」 すれば「衆生無辺誓願度」となり次に「如來無邊誓願事 」とでき、それが「菩提無上誓願成」に至る道であるとでもいうところでしょうか。
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