「鬼の話 折口信夫」と「神道とは何か、伊藤聡」より
日本の古代の信仰の方面では、「かみ(神)」と、「おに(鬼)」と「たま(霊)」と「もの」との四つが代表的なものであつた
「たま」は霊魂を指す。眼に見え、輝くもので、形はまるい。すべての存在は「たま」を持つ。それは人・動物のみならず植物・鉱物や土地・言葉にも及ぶ。原初的観念が「たま」であり、その善の要素が「かみ」となり、悪が「もの」となりさらに善悪両用をかねる「おに」の観念が生まれた。「おに」は「隠」の字音onに母音iがついたもので隠れて見えない存在をいう。(倭名類聚抄)
日本の古代の信仰の方面では、「かみ(神)」と、「おに(鬼)」と「たま(霊)」と「もの」との四つが代表的なものであつた
「たま」は霊魂を指す。眼に見え、輝くもので、形はまるい。すべての存在は「たま」を持つ。それは人・動物のみならず植物・鉱物や土地・言葉にも及ぶ。原初的観念が「たま」であり、その善の要素が「かみ」となり、悪が「もの」となりさらに善悪両用をかねる「おに」の観念が生まれた。「おに」は「隠」の字音onに母音iがついたもので隠れて見えない存在をいう。(倭名類聚抄)