今日はお彼岸明けの日です。ご先祖を喜ばせなければなりません。先祖供養の必要な所以です。われわれは、先祖供養の行法の最後に「・・今日ここに供養する所の(先祖の戒名)の霊位、三業の罪過を消滅して諸仏の御前に生じ見佛聞法し、無生忍を証し普く無尽無余の一切有情界において共に普賢の行願(注)を満足せんことを・・・」と先祖の霊に語りかけます。つまり「この修法により悟りを開き、仏様の前に生じて、普賢菩薩様の行つまり利他行を共に現世の我らと努めましょう・・。」というものです。あの世の先祖もただお経を聞いて満足するのでなく、それをエネルギーにして利他行に励むことによって救われるという構図になっているのです。しかもその利他行は残されている現世の親族があの世の先祖と一緒に行いますと約束しているのです。ここに先祖供養のダイナミズムがあると思い出したのでここに書き記しておく次第です。
(注。「普賢の行願」はここにあります。)
(注。「普賢の行願」はここにあります。)