福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)15

2019-09-15 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)15
十四番目、南方海住城 自在優婆夷(優婆夷とは女性信者
海住城の中央には広大な屋敷がありその中のお堂に自在優婆夷が天女のような侍女たちに囲まれて清楚で気品に満ちたお姿で座している。しかし室内には一つの金銅の鉢があるだけで他には家具も装飾品も一切ない。しかし自在優婆夷はこの鉢から無尽の功徳を施すことが出来るのであった。
自在優婆夷は「我【無尽功徳蔵荘厳の法門】を成就し、一器の食を以て百の衆生に施し、その所欲に随て皆充満を得しめ、千の衆生、百千の衆生、億の衆生、千億の衆生、百千億の衆生、那由他の衆生、百那由他の衆生、百千那由他の衆生、乃至不可説不可説の衆生、閻浮提の微塵に等しき衆生、乃至乃至不可説不可説の仏刹の微塵に等しき衆生のその所欲に随て皆悉く充満せしめてしかも損減なし。・・』」という。
華厳五十五所絵巻でも五十二位の下から十三番目、十行の三番目ということで「第三無違逆行」と書かれています。
考えると自在優婆夷の【無尽功徳蔵荘厳の法門】のお陰で自分なども今日まで生き永らえさせていただいているのかもしれません。
貧寺に生まれ安月給の公務員になりながらなんとか家族を持ち様々な危機を乗り越えて今日まで生きてこられたのはまさに仏さまお大師様の功徳を頂いていかされていたからと思います。
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