福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その16

2019-09-16 | 十善戒
華厳経の中に佛子。菩薩摩訶薩。如是護持十善業道。常無間斷。復作是念。一切眾生。墮惡趣者。莫不皆以十不善業。是故我當自修正行。亦勸於他。令修正行。何以故。若自不能修行正行。令他修者。無有是處。とある。(大方廣佛華嚴經卷第三十五十地品第二十六之二に在り・)
これは離垢地の菩薩の行ずる處じゃ。菩薩は衆生を以て自心とするじゃ。菩薩は善事を以て自の作業とするじゃ。衆生を以て心とするに由て。衆生の有り通りを全くして。常に世間にあるじゃ。此衆生の惡業を行じて惡趣に堕するを見ること。父母の愛子の家法にそむきて流浪するを見る如く。嬰孩の乳母の手を離れて水火に入るを見る如くじゃ。作業必ず善事なるに由て。身に行ずる所は不殺生・不偸盜・不邪婬じゃ。口に行ずる所は不妄語・不綺語・不惡口・不両舌じゃ。意に行ずる所は不貪欲・不瞋恚・不邪見じゃ。此を自ら正行を修すると名くる。

此次の文に。十善業道。是人天乃至有頂處受生因。とある。(大方廣佛華嚴經卷第三十五十地品第二十六之二に在り・・)十善を上品に護持すれば。諸天及金輪王の位を得る。中品に護持すれば。人中諸の王位を得る。下品に護持すれば人中の豪貴となるじゃ。乃至分受護持の者も人中に在て其果報むなしからぬじゃ。是には異説も有。又此上中下品と云に。各淺深の有ることなれども。先つ大抵は上の如くに憶念すべきじゃ。
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