福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は湛空上人遷化の日です。

2024-07-27 | 法話

今日は湛空上人遷化の日です。以下浄土宗大辞典等に依ります。湛空は建長五年(1253)七月二七日78歳で遷化。正(聖)信房。法然の門弟。左大臣徳大寺実能の孫にあたり、法眼円実の息。初め天台に登り顕密二教を修学。後に法然に帰依し専修念仏につとめる。法然とその門弟の長老である信空から、それぞれ円頓戒を相承されていて、事理の二戒を相伝したといわれる。土御門天皇に授戒、その御遺骨を嵯峨の二尊院の塔に納めたとされる。法然の伝記『本朝祖師伝記絵詞』(『四巻伝』)を制作。また後鳥羽院の中宮修明門院重子の帰依を受け、弘法大師の飛行三鈷を賜るが、晩年高野山に返納したとされる。建長五年七月二七日寂。七八歳。
古今著聞集に「湛空上人、涅槃会を行ふ事」という記事があります。
古今著聞集 巻二 釈教七十一「湛空上人、涅槃会を行ふ事」
「湛空上人、嵯峨の二尊院にて涅槃会を行はれける時、人々五十二種の供物をそなへけるに、花を上に立てて歌を読みて付けけるに、西音法師、水瓶に梅を立てて送るとて読みける、
『きさらぎの 中の五日の夜半の月 入りにし跡の やみぞかなしき』
湛空上人返し
『闇路をば 弥陀の光に任せつつ 春のなかばの 月は入りにき
また一首そへられける、
『会を照らす 光のもとを尋ぬれば 勢至菩薩の いただきのかめ(注)』」

(注)勢至菩薩の頭上の肉髻には父母の遺骨を納める宝瓶がり、そこから発する光明は仏事を現出する

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