第八,六十心、第三、
九句の答説中第一に答えられたのが心続生の義である。心続生の答説とは八心と三劫の法門である。・・今八心三劫を総合してみると、八心とはただ物欲にふけり悪業を行ずるひとが忽然と善心を生じ、人倫を守り更に天神を信奉するにいたる相を明かしたもの出る。・・三劫についていえば・・身心共に空寂に帰した無余涅槃に入るのを初劫、第二劫ではこの初劫の(小乗の)身心ともに空寂に帰したとする涅槃は身心が真に空寂に帰したのではなく、ただ三昧の定味に酔うたのみとし、この空寂の涅槃から起こって大乗の大涅槃に向かう回心向大の義を明かす。第三劫では百川が海洋に入って同一の塩味となるように個別を普遍絶対に没入することを説く。・・大日経のこの八心・三劫の心続生の法門とは衆生がこの法身示現の加持身に帰命し、その尊の三密門を修し、ついに法身大日の大覚の体に契う信念向上の相を明かしたもの。
九句の答説中第一に答えられたのが心続生の義である。心続生の答説とは八心と三劫の法門である。・・今八心三劫を総合してみると、八心とはただ物欲にふけり悪業を行ずるひとが忽然と善心を生じ、人倫を守り更に天神を信奉するにいたる相を明かしたもの出る。・・三劫についていえば・・身心共に空寂に帰した無余涅槃に入るのを初劫、第二劫ではこの初劫の(小乗の)身心ともに空寂に帰したとする涅槃は身心が真に空寂に帰したのではなく、ただ三昧の定味に酔うたのみとし、この空寂の涅槃から起こって大乗の大涅槃に向かう回心向大の義を明かす。第三劫では百川が海洋に入って同一の塩味となるように個別を普遍絶対に没入することを説く。・・大日経のこの八心・三劫の心続生の法門とは衆生がこの法身示現の加持身に帰命し、その尊の三密門を修し、ついに法身大日の大覚の体に契う信念向上の相を明かしたもの。