福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

那須政隆猊下の「密教が教える変幻自在の生き方」より・・その1

2017-10-01 | お大師様のお言葉
私のあこがれててやまない那須猊下の本が突然居間からでてきました。その中のほんの一部分をランダムにところどころ抜書きします。今更ながら驚くすごい本です。
「・・真言密教が目的とするものは何か。・・人間は人間として生命をあたえられているかぎり四苦八苦からは逃れられない。つきつめてみれば人間でなくなるしか苦からのがれるすべはないわけです。
じつは密教は究極的には人間でなくなることを目的にしているのです。・・いや宇宙そのものになれとおしえているのです。大師は密教を得れば人間は自分がなりたいものになれる、なんにでも変幻自在に変身できるといいます。・・その人間改造の変幻自在の法を身につける、それが密教である、と。
 ・・・人生をまじめに生きようとすればするほど悩みは深く、苦しみは多くなります。それが当然の事なのです。だからこそ仏教によって救われよう、神様におすがりしたい、と思うことでしょう。
 科学では永遠にうかがい知ることのできない世界、それが宗教です。宗教とは人間の通常の感覚の境界線を突破し、未知の世界にかかわりを持つことによって今まで見えなかったことをきわめてよく見えるようにする教えでもあるのです。そしてその神秘なる力を自らのものにする、これが弘法大師の完成させた真言密教なのです。・・」
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