福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

先祖霊が子孫を助けること・・1

2021-12-23 | 先祖供養

先祖霊が子孫を助けること・・1

コロナの猖獗だけでも大変な時、中国・ロシア・朝鮮半島などの「悪の枢軸」が日本を狙っています。また大震災もいずれ必ず起こるとされます。かってない危機存亡の時です。

古来日本人は先祖供養をしてこういう危機を乗り越えてきました。数回に分けて先祖供養の大切さを再度書いておきます。

・日野西真定「高野山の秘密」では「両墓制の時代には、遺体は山の向こうの山麓に埋められ、墓は生活空間に隣接して見える山の斜面に設けられます。そしてこの近辺に寺ができます。この寺で死んだばかりのご先祖さんの魂が清められ、山の頂上には神社がありました。ここが清まった御先祖さんの魂が集合する場所だったのです。つまり氏神様です。・・そしてここに循環が生まれます。山の麓の生活空間にいる住民は絶えず、墓や神社を仰ぎ見て拝みます。さまざまな厄災から身を守り農作物をもたらしてくれる氏神様を頼りにしているわけです。節目節目は氏神様のためのお祭りが行われます。氏神様はもとはご先祖様ですからその魂を清めるための先祖供養も丁寧に行われます。一方死んだものからすると、子孫を守る性格のものに誰もがなれるわけです。そこの生活空間にいるものは、死んだらご先祖様の塚に入り、供養を受け、それがすむと今度は氏神様の世界に入って子孫を守ることができるわけです。だから生きている者にとっては死んでも楽しみです。・・将来的にはその地域の人を救う仲間になって永遠に生きることができるわけです。最後には人を救うというのが先祖供養なのです。・・」とあり、両墓制の時代には「先祖霊が子孫を守る」と考えられていたといっています。

・門前町もその中心となる寺社は葬送の地に建てられていることが多いことは知られています。例えば、初瀬の長谷寺は「初瀬(はつせ)の山の、山の際(ま)に、いさよふ雲は、妹にかもあらむ・柿本人麻呂」と歌われたように古代は葬送の地であったところに長谷寺が建ちそこで霊魂が供養されて門前町も栄えることになりました。當麻寺は二上山麓にありますが二上山も古くから死者の霊魂が集まる場所とされてきました。そこに寺が建てられ供養されることにより門前町當麻町が栄えたわけです。ほとんどの門前町が葬送の地に繁栄しています。

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