福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

慈雲尊者も武備の大切さを説かれていました

2022-09-28 | 法話

「神儒偶談・慈雲尊者」に「武備の肝要なる事。先生いふ、此の慈愛の心にて万般ととなふべし。しかるに幾千歳の中には逆臣も有るべし。此れにも慈愛のみなるか。翁いふ、見ずや天照大神乃ち髪を結て髻となし、裳を縛りて袴となす云々()。武備わするべからざる知るべきなり。・・」

注、古事記に「・・かれここに速須佐の男の命、言まをしたまはく、「然らば天照らす大御神にまをして罷りなむ」と言まをして、天にまゐ上りたまふ時に、山川悉に動とよみ國土皆震ゆりき。ここに天照らす大御神聞き驚かして、詔りたまはく、「我が汝兄なせの命の上り來ます由は、かならず善うるはしき心ならじ。我が國を奪はむとおもほさくのみ」と詔りたまひて、すなはち御髮みかみを解きて、御髻みみづらに纏かして二、左右の御髻にも、御鬘かづらにも、左右の御手にも、みな八尺やさかの勾まがたまの五百津いほつの御統みすまるの珠三を纏き持たして、背そびらには千入ちのりの靫ゆき四を負ひ、平ひら五には五百入いほのりの靫ゆきを附け、また臂ただむきには稜威いづの高鞆たかとも六を取り佩ばして、弓腹ゆばら振り立てて、堅庭は向股むかももに蹈みなづみ、沫雪なす蹶くゑ散はららかして、稜威の男建をたけび七、蹈み建たけびて、待ち問ひたまひしく、「何とかも上り來ませる」と問ひたまひき

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