以前お百度参りのお蔭https://blog.goo.ne.jp/fukujukai/e/c9e1be0cd8d77790bfaf410e915fb8bf
を書きましたが、コロナでいつも祈願に往っているお寺や祠におまいりに行けない状態が続いています。しかしそういう時でも、自宅でご縁のある仏様のご真言を千遍お唱えすると必ず事態は好転します。お唱えしている途中に必ず手ごたえを感じるはずです。これは自分の実体験です。(時間のない時は百遍でもいいと思いますが)祈願・修業の単位は一応百回でなく千回という場合が多いことを付け加えておきます。
例えば
・「千人宿」というのは四国などでお遍路さんをお接待(無料)で千人泊める願をかけている遍路宿です。千人泊めると所願成就するとされています。
・有名な比叡山の「千日回峰行」は、比叡山の峰や谷を7年かけて計1千日巡り、礼拝する厳しい修行で有名です。同じように大峰山の「千日回峰行」もあります。
・また「八千枚護摩」という密教の究極の護摩行がありますがこの前行は千座護摩です。護摩を何日にも分けて千回焚いてはじめて次に「八千枚護摩」を行ずる資格を得るというものです。
・理趣経を習う前に僧侶は理趣経加行という行をしますがこの中でも千回大師寶号をおとなえします。
・他の密教の修法でもご本尊の明(呪)は毎座千回お唱えするのが通例です。
・金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇經でも「金剛頂最勝真実大三昧耶の真言を・・百八誦せば能く百劫の罪を滅せむ、千遍を誦せば能く意願を成満せむ、若し一洛叉(10万)を誦せば大金剛の身を得ん、若し一倶胝(1千万)を誦せば遍照尊と成ることを得て千仏きたりて守護せん事決定して疑いあるべからず」とあります。
・以前ある秘仏をお迎えすることになりましたが、師僧からは「千座(千回)修法をするように」といわれ毎日行じて十年以上たちますので数千座になりました。お陰で自分のみでなく広範囲に有難いことが続いています。
こうしてみてくると千というのはそれだけの回数、行じたり、おとなえすることによって最低限ご本尊と一体になれてお蔭を得ることが出来るというギリギリの数ではないかと思います。