福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教大原理(釈雲照)より・・その15

2022-09-15 | 法話

虚空は一切万物の中に遍在するがごとく自心真如虚空界(大般涅槃の法身の妙体)も遍く十界の有情非情人天鬼畜の心身の中に遍在して到らざるところなし。衆生はこのように自心の中に諸仏菩薩が常に遍入されているのにこれを知らない。故に大師は「法身・智身二種の色相平等にして一切有情界一切非情界において遍満遍満せり、」()と示し給へり。
されば我らこの我慢我欲三毒五欲を除きてこの大乗実相の妙体を信じ修行するときはいまだ究極の悟りに至らずとも、真理はあらゆるところに遍在している、という実相に到達するがゆえに諸仏と同じ位に上ることができ、宇宙に身を遍在させ、影を万水に映し、一切の衆生を助けて抜苦与楽することができる。もしこの抜苦与楽の方法を紙に書くとすると一人の菩薩の施す功徳だけでも無量の経巻となる。いわんや大覚世尊の場合に至っては八万四千の経巻どころではなく無数無量の経巻となるのである。」

注)大師の「秘密曼荼羅教付法伝」に「・・かくのごときの法身と智身との二種の色相は、平等平等にして一切衆生界と一切非情界とに徧徧満して、常恒に真実語・如義語にて曼荼羅教法を演説したもう」とあります

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