性霊集「大夫笠の左衛佐亡室のために大日の棹像を造る願文」
「・・・謹んで天長四年五月二十二日をもって焭霊(亡妻の霊)を救わんがために大日一印の曼荼羅一鋪五幅を図したてまつり、ならびに廣眼の法曼荼羅(大日経のこと)一部七巻を写す。かねては神護寺にして聊か法席をのべて大日経を講ず。松澗むなしうして鐘磬ひびく(老松のあいだに法会の鐘がひびきわたる)・・・ふして願わくはこの良縁に乗じて彼の焭魂(迷っている霊)を資せむ。・・」
「・・・謹んで天長四年五月二十二日をもって焭霊(亡妻の霊)を救わんがために大日一印の曼荼羅一鋪五幅を図したてまつり、ならびに廣眼の法曼荼羅(大日経のこと)一部七巻を写す。かねては神護寺にして聊か法席をのべて大日経を講ず。松澗むなしうして鐘磬ひびく(老松のあいだに法会の鐘がひびきわたる)・・・ふして願わくはこの良縁に乗じて彼の焭魂(迷っている霊)を資せむ。・・」