福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「南無」の語源について

2012-05-24 | 法話
「南無」はよく仏教書では「帰依する」という意味だと書かれています。ウィキペヂアでも「南無(ナム)とは、サンスクリット語のナマス(namas)およびナモー(namo)の音写。意訳すると、帰命、帰依という意味、つまり命を捧げる、それほど大事に敬うという意味がある。」とされます。

しかし、先日、初級のサンスクリット講座に学んでいるとき資料で「南無ーnamo」の語根は「nam-」で、この語根の意味は「身を曲げる」であると出てきました。ウィキペヂアとどちらも合っているのでしょうがわれわれは「南無大師遍照金剛」「南無観世音菩薩」とお唱えするときは此の2つの意味を思い出し、「身を曲げて」「命を捧げる」気持ちを表しつつお唱えすることが必要と思いました。

今まで自分は「南無大師遍照金剛」とお唱えするときも頭を下げることもなくむしろ頭を上げたままお唱えしていたことを反省しました。語根の意味を知ったからは少なくとも低頭してお唱えすることとします。自身へ戒めの備忘録としてここに書いておきます。
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