福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

日本仏教史の以前の常識は塗り替えられています。

2018-08-05 | 法話
仏教タイムスに「 日本仏教史の変容(松尾剛次・山形大学教授)」なる一文がありました。要約して記しておきます。
 「近年の日本仏教史は大きな変容を遂げつつある。中世仏教史といえば、法然、親鸞、道元、日蓮といった鎌倉新仏教が大展開した時代として見なされてきたが、最近では、叡尊・忍性を中心とする新義律宗こそが中世仏教史の中核的な教団であったことが明らかにされてきた。
 近世仏教史も従来は、辻善之助を代表とする近世仏教堕落論が通説化していたが近年では、近世において幕府の保護のもと、教学研究の深化がなされ、また、仏教が国民仏教として民衆に根付いていき、近世を日本仏教の全面展開の時代とみるようになってきている。近代仏教史の分野では旧来の聖徳太子像や鎌倉新仏教中心史観が、近代の仏教史研究のリーダーであった帝大の真宗系の学者によって創作されたものであることが明らかにされている。明治の日本仏教研究者、ことに帝大の学者には本願寺系の学者がなっており、彼らは廃仏毀釈後の仏教の理想を、親鸞を代表とする鎌倉新仏教に求め、さらに、その源を聖徳太子に見いだしたというのである。・・」こちら
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