「また次に竜王、若し綺語を離るれば即ち三種の決定を成就することを得。(この綺語とは戯語、小説、流行歌、滑稽、演劇のようなもの、それから情詞、狂歌、川柳、柳樽というようなものを称する。しかし詩歌俳諧でも道徳を本とし、道理に基ずいて神祇釈教にかんすることを詠むときは全く真言密呪と同じ功徳がある。・・ざっとした考えでは綺語というものは悪口するのでもなく、人の頭を打つのでもなく、又盗むのでも不品行するのでもないからこれは構わぬというであろうが、例えば殺生戒のなかでも・・言葉の過ちによって殺すことがある。これに反して言葉に依って国の興こることもあり滅びることもある。・・よって綺語というものはきわめて大事なことであるから一言一語も謹んでいわなければならぬ。・・それから男子にして女服を着け、女子にして男装するも、出家にして在家の衣服を着け在家にして出家の衣服を着るなど、みなことごとく身体に対する綺語である。・・ご維新になって袈裟も法衣もやめてしまった。明治十二,三年ころからしばらくの間は・・諸宗共に本当の袈裟を掛けた。今日では全く掛けない。これば仏教の滅びるもとじゃ。・・仏教が滅びると同時に国民の道徳が滅びた。・・仏法は代々の天子がご帰依になって日本の道徳の標準である。この標準に依らぬようになったから無標準無道徳になった。・・・
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