本朝新修往生伝「勢縁上人は出雲国能義北郡の人也。少くして台山に登って真言を受習す。その師は則ち僧正の門徒、導隆上人なり。師に従って馬を飼ひ(馬の飼育を職とした)、薑を焼きて真言を読む。本師入滅の後、次に闍梨厳範に就き更に両界の法を受く。在々処々、両界の法を以て業となす。暮年、伯耆国に移住す。一宇を建立して木像の両界曼荼羅を奉安し国人之に帰依す。供養会を設け頼照阿闍梨を以て導師と為す。是亦真言の祖師なり。上人夢を語って曰はく、明年秋八月遷化すべし、と。その言の如く、臨終の時、手に大日如来の印を結び、又、五鈷を取りて端座して命終す。時に承保年中(1074から1077)、八月十八日也。」
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