福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その22

2019-09-22 | 十善戒
一切衆生元来大解脱海じゃ。自他を云べからず。一異を云べからず。一と云も世間妄想・言句文字の差排じゃ。異と云も世間妄想・言句文字の差排じゃ。此中且く名ずけて平等と説く。

此平等の中。業に随て自身を見る。他身を見る。自他分るれば境に差別ある。
人間は萬物の霊にして尊尚の境界なるに由りて。此を殺せば重罪を得る。
若佛戒を受る者。一度此重罪を作た者は。現生に沙彌戒比丘戒等を受るに堪ず。世の福田となるに堪ぬと云ことじゃ。

畜生等は卑賤の境界なるに由って。此を殺すものは軽罪を得る。此罪懺悔すべきじゃ。懺悔し了れば本清浄に還る。此者後 志を發せば沙彌戒比丘戒等を受るに堪る。
宿福あれば禅定智慧をも得て。世の福田ともなると云ことじゃ。若不受戒の人は業道において差別なけれども。戒障となるは唯五逆罪のみと云ことじゃ。軽殺生の類は。且く所論はなきじゃ。
余の盗・婬・妄。軽重遮障の差排も。準じて知れ。上来は犯相じゃ。次に持相を憶念せよ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昨日靖国神社へお参りに行っ... | トップ | 善財童子の訪問者と教え(華... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

十善戒」カテゴリの最新記事