福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

国家危機を救う仏教原理「成就衆生浄佛国土」その47

2019-12-01 | 護国仏教
大師は「金剛峰寺を建立し、最初に鎮守を勧請する啓白文」に「ここに則ち金剛乗法門を相承す。流布正に其の時なり。相応則ち是処なり。故に鎮國安民の奉為に、この幽原において除災秘密道場を建立す。云々」とのべられ

「高野の四至の啓白文」(四方を結界することを諸神に申し上げる文)では「葱嶺(そうれい・青々と聳え立つ山)銀漢を挟み、白峯碧落を衝く。吾居住せし時、頻りに明神の衛護あり。即ち山の四至を限って永く三寶に献って、仰信の情を表す云々。査(うさぎ)に乗るに因らずして忽に雲海に入る。妙薬を嘗めざるに神窟を見ることを得たり。一たびは喜び、一たびは悲しぶ。心魂持ち難し。山の状たる、東西は龍の臥たるがごとくして東流の水あり。南北は虎の蹲れるがごとくして棲息するに興有り。妙高を指して儔(ともがら)とし、輪鉄を引いて帯となせり。日光地より出ず。天眼を仮らずして萬里目の前なり。何ぞさらに鵠(こく)に乗らむ。砌の中の圓月を見て普賢の鏡智を知むぬ。空裏の恵日をあおいで遍智の我に在ることを覚る。この勝地に託(つ)いて聊かに伽藍を建てて金剛峰寺と名ずく。此に住して道を修し、四上持念(四時に上堂して勤念する)す。花蔵を心海に観じ(蓮華蔵世界を大きな心に観じ)、実相をこの山に念ず。神威を崇めて國皇の福を饒(ゆたか)にせむ(神の威光を仰ぎ、国をやすらぎ富ませよう)。所有の佛業、縷しく説くことを能くせず。日車駐り難し。人間変じ易し。従心忽ちに至って四蛇虚しく羸かる(つかる・つかれる)。摂誘を是れ務め、能事をはらむ。承和元年九月十五日 金剛峯寺大僧都空海書」とあります。
           」
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