「色即是空の故に生死を捨てずして菩提に至る。空即是色の故に涅槃に住せずして衆生を度す。」(「儀観鈔」解脱上人貞慶(鎌倉初期の法相宗中興の祖。藤原貞憲の子で,保元の乱の立役者信西の孫.))これは噛みしめれば噛みしめるほど有難いお言葉です。すべての現象は本質も現象も何一つ固定されたものではないので、生老病死の苦悩があってもそれはそのまま覚りの世界であるし、いわゆる「覚りの世界」にいなくても衆生済度ができる・・・愚僧にはありがたいお言葉です。
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