福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

大師のお言葉にみる「霊験」の根拠・・その2

2017-12-21 | お大師様のお言葉
秘密曼荼羅十住心論

「心病を治する法は大聖よくこれを説きたまへり。其の経はすなわち五蔵の法これなり。いはゆる五蔵とは修多羅・毘奈耶・阿毘達磨・般若・総持等の法これなり。(心の病を治す方法は仏がよくこれを説かれている。それは五蔵とよばれる教えである。すなわち経‣律・論・般若・陀羅尼等のおしえである。)
・・四蔵の薬は但し軽病を治して重罪を消すこと能わず。いわゆる重罪とは四重・八重・五逆・謗法等と一闡提とこれなり。醍醐のよく通じて一切の病を治すごとく総持の妙薬も良く一切の重罪を消し速やかに無明の株杌しゅごつを抜く。
陀羅尼以外の経・律・論・般若は軽病を治すことはできるが重罪は治せない。重罪とは殺・盗・淫・妄の四重と、これに合わせて尼僧が男子と触れ合うこと。手を握られたままにすること・他の尼僧の重罪をかくすこと・罪を犯した僧に付き従うことの八重罪と、父・母・修行者を殺すこと、僧伽を乱すこと、仏身より血を出すこと、の五逆罪と、仏を誹謗する謗法罪、先天的に成仏の資質を欠く一闡提がこの救われない重罪にあたる。醍醐がすべての病を治すことができるように陀羅尼を唱えることでこういう救われないとされるすべての重罪までも消し無明の根を抜くことができる。)
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