福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その13

2018-03-13 | 諸経
十善の中で身の三つ(不殺生、不偸盗、不邪淫)は重い。身の三つはいずれも貴いことではあるが不邪淫戒すなわち夫婦の道は国を治め家を整え、天下を平らにする根源であるからこれが乱れると天下が乱れる。昔からこの不邪淫戒を本当に慎んだ人で天下を失った者はいない。・・よって華族紳士とか相応の豪族、豪商というもの、人の頭となるものは最も邪淫を慎まねばならぬ。

(慈雲尊者も「十善法語」の中で「法性が男女となり来たり、此の男子あって天の徳を全くする。此の女子あって地の徳を全くする。陰陽ここに配して萬物を育てる。・男女の道が正しければ天地の気候も自ずから正しく、男女の道が乱るれば天地の気候も自ずから乱るる。・・この道に慎みある者は天の福を受くる。この道の乱るるものは其の身に災害集る・・形閨門乱るれば必ず天変にあらわれて、日月の行度五星二十八宿の行度も違ひ、地理に顕われて山川草木人物にも其の変異妖怪ある・・」と云っておられます。現代は世界的に男女関係が乱れるのが文明國の特徴のようになっていますが、その結果天変地異が起こっているのでしょう。男女関係を正すことができた家庭、組織、国が栄えることは孔子「論語」唐の太宗「貞観政要」等古今東西の賢者の共通に説くところです。)
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