華厳経巻四如来名号品第三「爾時世尊。諸の菩薩の心の思うところを知めして、即ち其像の如く神通力を現じたまへり。神力を現じ已りて、
東方十佛刹微塵數の國を過ぎて世界有り、名ずけて金色といい、佛を不動智と號したてまつる。菩薩有り、文殊師利と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即ち東方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
南方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて樂色といい、佛を智火と号したてまつる。菩薩有り、覺首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即ち南方において蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
西方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて華色といい、佛を習智と號したてまつる。菩薩あり財首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即ち西方において蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
北方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて薝蔔華色(せんぷくけしき)といい、佛を行智と號したてまつる。菩薩を寶首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即ち北方において蓮華藏師子之座を化作し、結跏趺坐せり。
東北方十佛刹微塵數國を過ぎて、世界有り、名ずけて青蓮華色といい、佛を明智と號したてまつる。菩薩を字徳首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即ち東北方において蓮華藏師子之座を化作し、結跏趺坐せり。
東南方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて金色といい、佛ちを究竟智と號したてまつる。菩薩を目首と字け十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即東南方において蓮華藏師子之座を化作し、結跏趺坐せり。
西南方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて寶色といい、佛を上智と號したてまつる。菩薩を進首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即西南方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
西北方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて金剛色といい、佛を自在智と號したてまつる。菩薩を法首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即西北方において、蓮華藏
師子之座を化作して結跏趺坐せり。
下方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて玻離瓈色といい、佛を梵智と號したてまつる。菩薩を
智首と字け十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即下方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
上方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて如實色といい、佛を伏怨智と號したてまつる。菩薩を
賢首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即上方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。・・」
東方十佛刹微塵數の國を過ぎて世界有り、名ずけて金色といい、佛を不動智と號したてまつる。菩薩有り、文殊師利と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即ち東方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
南方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて樂色といい、佛を智火と号したてまつる。菩薩有り、覺首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即ち南方において蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
西方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて華色といい、佛を習智と號したてまつる。菩薩あり財首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即ち西方において蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
北方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて薝蔔華色(せんぷくけしき)といい、佛を行智と號したてまつる。菩薩を寶首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即ち北方において蓮華藏師子之座を化作し、結跏趺坐せり。
東北方十佛刹微塵數國を過ぎて、世界有り、名ずけて青蓮華色といい、佛を明智と號したてまつる。菩薩を字徳首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即ち東北方において蓮華藏師子之座を化作し、結跏趺坐せり。
東南方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて金色といい、佛ちを究竟智と號したてまつる。菩薩を目首と字け十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即東南方において蓮華藏師子之座を化作し、結跏趺坐せり。
西南方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて寶色といい、佛を上智と號したてまつる。菩薩を進首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即西南方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
西北方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて金剛色といい、佛を自在智と號したてまつる。菩薩を法首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即西北方において、蓮華藏
師子之座を化作して結跏趺坐せり。
下方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて玻離瓈色といい、佛を梵智と號したてまつる。菩薩を
智首と字け十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で恭敬供養頭面禮足し、即下方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。
上方十佛刹微塵數國を過ぎて世界有り、名ずけて如實色といい、佛を伏怨智と號したてまつる。菩薩を
賢首と字け、十佛土塵數菩薩と來りて佛所に詣で、恭敬供養頭面禮足し、即上方において、蓮華藏師子之座を化作して結跏趺坐せり。・・」