福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教大原理(釈雲照)より・・その1

2022-09-01 | 法話

釈雲照は明治の傑僧です。後七日御修法を復活したり、「十善会」を組織、青木貞三・山岡鉄舟・山県有朋・伊藤博文・大隈重信・森村市左衛門等が私淑しました。釈雲照の結論は「仏教大原理は十善戒を守り三業を三密として即身成仏すること」というものです。以下主要な点を抜き書きしてみます。
「三世因果(過去・現在・未来の三世にわたって、善悪の報いを受けるということ、)
善悪応報、これ仏法の大原理大根本なり。」
「真理とは至公至明至正にして一亳もの私曲なく改変すべからず。壊滅すべからず、これを天理と名ずけ天道天命とも称し、また心性・法性と号し、真如無性の理といふ。それ人の心性は本来無自性にして善悪・逆順の縁に応じて十界差別万象の諸法となる。諸法は無我にして自他平等なり。仏陀はこの平等無我の真理を体して悪を去り善に就き、精近無間にしてやむことなく、厭うこと無きこと、水の低きに就き、火の薪を焼くが如く、大慈大悲をもってその心とし一切衆生を利益し済度するをもってその行とす、これ仏教の大宗なり。・・・人もし我見を砕波し無我の真理に通達して自他平等の心に住しなば、大慈大悲の心自然に発起し利益衆生の善行仁運に成就せん。・・仏道修行の第一至要とするものは実にこの無我を覚ることにある。

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