福聚講

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侍ジャパンの優勝を導いた陰徳

2023-03-28 | 法話

侍ジャパンの優勝を導いた陰徳

・大谷は高校1年生の時に作成した目標達成シート(マンダラチャート)に「ゴミ拾い」を掲げていたようですが、大リーグに移ってからも試合中に折れたバットを拾い、球場のゴミ拾いをすることも有名です。また以前同名の難病の幼児「(川崎)しょうへい」君に面会し心臓病渡米手術募金に協力し募金目標を達成させたことも有名です。またHRダービーの賞金全額を寄付したことも全米で話題となりました。

 

・ダルビッシュ有は東日本大震災の被災地への義援金として日本赤十字社を通じて5000万円を寄付。又「ダルビッシュ有子ども福祉基金」を設立し1勝するたびに出身の大阪府羽曳野市に10万円を寄付。同市は基金をもとに児童養護施設へ本や野球用品などを寄贈し、施設を巣立った子供のための奨学金制度にも使われているといいます。又アメリカの筋萎縮性側索硬化症(ALS)研究機関に1万ドル(約109万円)を寄付し、米国で称賛を浴びているということを地元紙「シカゴ・サンタイムズ」が伝えています。

 

・ヌートバーの曽祖父は穀物飼料の会社を興し、財を成したが一方、慈善家で病院や図書館、大学などに多額の寄付をしています。ペパーダイン大学研究機関の設立に13億円の寄付をしています。

・準決勝で劇的な同点3ランを放った吉田正尚選手も19年から認定NPO法人「国境なき子どもたち」を支援。ホームラン1本ごとに10万円を寄付し4年間で約1千万円を寄付。

 

・史上最年少で三冠王に輝き、WBC準決勝でサヨナラ打、決勝でもホームランを放った村上宗隆選手も困窮家庭の子供たちに靴を贈るチャリティオークションに寄付をしています。また故郷熊本城再建にも多額の寄付をしているようです。

 

・極めつけは栗山監督です。

昔から人の悪口を言わなかったといいます。昔、野村監督の下で冷遇されていても野村監督の悪口は一切言わなかったと評論家がいっています。

日本ハム時代もコロナ対策に不織布マスク5万枚、フェイスシールド920個を寄付したり、自宅のある北海道栗山町の栗山天満宮には毎年お参りしているようです。また日本ハム監督時代から野球界の先人の墓参りも欠かしていません。函館の久慈次郎(日本野球創設期の偉人)、秋田横手のスタルヒンの墓など。侍ジャパンの監督に就任した一昨年12月には星野仙一の墓にも手を合わせています。

極めつけはその人生観です。「野球とは理不尽で不平等なものである」といいつつ、しかし「信じたらその結果がどうあろうとも『ありがとう』と言う」としています。

当方など神仏に対してさえ拝んで結果が出ないと恨み言を謂うようなことがありますが、栗山監督には「信仰の神髄」を改めて教えられた気がします。

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