7、
若三千大千国土満中怨賊。有一商主。将諸商人。齋持重宝。経過険路。其中一人。作是唱言。諸善男子。勿得恐怖。汝等応当一心称観世音菩薩名号。
是菩薩。能以無畏。施於衆生。汝等若称名者。於此怨賊。当得解脱。衆商人聞倶。発声言。南無観世音菩薩。称其名故。即得解脱。
「若し三千大千国土に満てる怨賊あらんに、一の商主有りて、諸の商人を将(ひき)い、重宝を齋持(さいじ)して、険路を経過(きょうか)せんに、其の中に一人是の唱言(しょうごん)を作(な)さん、『諸の善男子、恐怖することを得る勿れ、汝等応当に(全員心を一つにして)一心に観世音菩薩の名号を称すべし。是の菩薩は能く無畏を以て衆生に施したまう。汝等若し名を称せば、此の怨賊より当に解脱することを得べし』。衆(もろもろ)の商人聞きて倶(とも)に声を発(あ)げて『南無観世音菩薩』と言わん。其の名を称するが故に、即ち解脱することを得ん。(第七番目の怨賊難。我々の煩悩は互いを争わせる怨賊である。いずれも一心に南無観世音と称名することにより苦難から脱し得る)」
若三千大千国土満中怨賊。有一商主。将諸商人。齋持重宝。経過険路。其中一人。作是唱言。諸善男子。勿得恐怖。汝等応当一心称観世音菩薩名号。
是菩薩。能以無畏。施於衆生。汝等若称名者。於此怨賊。当得解脱。衆商人聞倶。発声言。南無観世音菩薩。称其名故。即得解脱。
「若し三千大千国土に満てる怨賊あらんに、一の商主有りて、諸の商人を将(ひき)い、重宝を齋持(さいじ)して、険路を経過(きょうか)せんに、其の中に一人是の唱言(しょうごん)を作(な)さん、『諸の善男子、恐怖することを得る勿れ、汝等応当に(全員心を一つにして)一心に観世音菩薩の名号を称すべし。是の菩薩は能く無畏を以て衆生に施したまう。汝等若し名を称せば、此の怨賊より当に解脱することを得べし』。衆(もろもろ)の商人聞きて倶(とも)に声を発(あ)げて『南無観世音菩薩』と言わん。其の名を称するが故に、即ち解脱することを得ん。(第七番目の怨賊難。我々の煩悩は互いを争わせる怨賊である。いずれも一心に南無観世音と称名することにより苦難から脱し得る)」