福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

修験宗旨書等・・・12

2017-12-12 | 諸経
修験宗旨書等・・・12
無相六度第十二(修験道は究極の六波羅蜜を備える
夫れ修験所談の無相六度とは一心に本来より万法を具足して差別の相を見ず、十界の依正生佛不二(外界と自己、衆生と佛は一つ)の体性なるゆえに、自他の形相を亡じ、能所の二用を絶し、万法悉く法体の當体にして別の心行なし。故に無相という。一に布施とは自性の霊光万機を照らし、自他平等にして応用遍ずこれなり。二に、持戒とは仏性本より清浄なり、身心相応して邪念を見ず、正しく戒相なり。三つに、忍辱とは仏性無為にして我人の相に預からず、是なり。四に精進とは仏性本より衆徳を備え、万行成就することを得ること是なり。五に禅定とは、仏性真常にして動静の諸相を離る、是なり。六に智慧とは仏性一り明にして凡聖遍く照らす是なり。故に故人いわく、頓に如来禅を覚了すれば六度万行体中に円かなり。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 修験宗旨書等・・・11 | トップ | 修験宗旨書等・・・13 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事