福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

修験宗旨書等・・・11

2017-12-11 | 諸経
修験宗旨書・・・11
無作三身第十一(修験では森羅万象すべてはそのままで真理を顕しているとする
夫れ修験所談の無作三身とは本来即佛の故に無作三身(法・方・応の三身はそのままで真理)という。凡そ道理は一切衆生色心の万法己心の法体にして本来法界に周遍して僻あることなし。常住不変なり。之を法身となす。次に彼の法身の當体己己として本覚顕照の徳あり。了了として分明なり。之を報身となす。次に彼の報身の当体、色身の萬法己己自然にその徳用を施す。謂く天普く地覆ひて遍く水を載せ、万物を湿し、風万物を生じ、火万物を焼く、食飢えを止める。みな是無作の応用也。十界の依正(依報(環境)正報(主体))、色心二法、当位を動ぜずして無作の三身なり。風樹頭を吟じ、波沙石を打つ、法界の音声即是無作三身説法なり。故に釈していわく、「有為報佛は夢中の権果、無作の三身は覚前の宝佛」(成唯識論本文抄、守護国界章等にあり)。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神仏一体化へ | トップ | 修験宗旨書等・・・12 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事