福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q,融通念仏とは

2012-07-16 | 法話
A,融通念仏宗は開祖良忍聖応大師が承久五年(一一一七年)五月一五日阿弥陀様より直接伝授された法門である。良忍上人が比叡山をおりて大原で日夜研鑽に努めておられるとき阿弥陀仏が示現され速疾往生の偈文「一人一切人 一切人一人 一行一切行 一切行一行 十界一念 融通念仏 億百万編 功徳円満」を授かり開宗した。一人の唱える念仏は衆人に融通し、衆人の唱える念仏はまた我一人に融通する。また念仏の一行をもって万行に通じ、万行をもって念仏の一行に通摂す。真理は本来万有を総括して彼此相融通するがゆえに一を挙げて悉く一切を摂し、一人を挙げるに随って一切人を摂す。ゆえに一切の人は一人に入り、一人はまた一切の人に入るのである。さきの「十界一念 融通念仏」の「十界」とは地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の六凡と、声門、縁覚、菩薩、佛の四聖とであるが。これら十界がわれら衆生の一念中にあって、この心が同時に万法を具し、万法はまた心に具して自在無碍、これをすなわち融通念仏という。(安藤正純「仏教博識問答五百題」等より)
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