けさ修法していて「布施と感謝が局面を打開し福徳を呼び込む最大の呼び水だ」という考えが頭に浮かんできました。
私も俗世で何十年も生活を立ててきて、また俗世の卒業後のいろいろの場面でいろいろな人に出会い、必ずしも快い出会いの人ばかりでありませんでした。時々こういう不快な出会いを思い出して不快な思いがこみあげてきたりしていたのですが、修法中に「それでは出口がないぞ」と諭された気がしたのです。たしかに周りを見渡してみても、些細なことで他者を恨む気持ちの強い人、批判精神旺盛で素直になれない人、物惜する人などは運勢が下降の一途をたどっています。自分を守りたいという一心で他者を恨む心持になっているのですが、それでは逆に自分の運勢を下げることになるだけなのです。われわれは無数の縁の糸を日々自らの身・口・意で紡いでいるのですが、こういう石のような心で縁を紡ぐと悪縁を自ら招き紡ぎ続けることになるのだと思いました。
自分自身も継母と何十年ぶりかに仲直りできたのも護国寺の一言地蔵様に継母の幸福をいのり続けたからでした。