福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

経典は瞑想体験の描写

2020-05-11 | 諸経
・「大乗経典はさまざまな聴衆を予想しているが、その根本的特徴は瞑想の体験の描写であるいうことができよう。日常経験を超越した世界の体験を生き生きとした具体的な形象によって表現する。例えば仏陀が瞑想に入ると、その冥想中の体験・・十方の無数の世界にいる無数の仏陀や菩薩やその他の生き者行動や言語など・・・を列席者がすべて具体的な形象とっして把握する。そいこには距離や時間やその他の制約はもはや存在しない。したがって冥想中の仏陀が一言も言わなくても聴衆はさまざまの教えを受け取る。瞑想からさめた仏陀と聴衆との問答はただ補足的な意味を持つにすぎないこともある。・・大乗経典は日常経験とは別な瞑想の対象の具体的な描写であると考えるとき、そこに解釈の鍵が見いだされる。(お経の話、渡辺照宏)」
最近のコロナにしろ、原発事故にしろ、目に目えないものの世界が時空を超えて広がっていることをこれでもかこれでもかと人類に知らせようとしていると思われます。そして華厳経や孔雀経などほとんどの経典には無数の菩薩・鬼神が紹介されています。また日本神話は八百万の神々を紹介しています。いままでは架空の話と思っていましたが実は神仏鬼神までも今現在の時空に密集されているのかもしれない・・瞑想はそれを感じるのではないかと思っています。いずれまた書きたいと思っています。)
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