十一月十一日 晴、滞在。
七時――十二時、市内行乞(米四合、銭五十五銭)。
人さまざま世さまざま、同室四人、みなへんろさん、私もその一人。
身心のむなしさを感じる。
高知城観覧、その下でお弁当をひらく、虱をとる、帰宿して一杯、そして一浴、鬚を剃った、ぽかぽか――ぼうぼう。――
(「お遍路の誰もが持てる不仕合ふしあわせ、(森)白象」金剛峯寺第406世座主をつとめた森寛紹師の句です。この句は、師の三男が亡くなり、遺骨を携え四国遍路に出たとき、詠んだもののようです。まさにお遍路でなくても現世ではだれもがそれぞれそれなりの不幸せを抱えてています。)
七時――十二時、市内行乞(米四合、銭五十五銭)。
人さまざま世さまざま、同室四人、みなへんろさん、私もその一人。
身心のむなしさを感じる。
高知城観覧、その下でお弁当をひらく、虱をとる、帰宿して一杯、そして一浴、鬚を剃った、ぽかぽか――ぼうぼう。――
(「お遍路の誰もが持てる不仕合ふしあわせ、(森)白象」金剛峯寺第406世座主をつとめた森寛紹師の句です。この句は、師の三男が亡くなり、遺骨を携え四国遍路に出たとき、詠んだもののようです。まさにお遍路でなくても現世ではだれもがそれぞれそれなりの不幸せを抱えてています。)