十一面観音経です。聖天様をお祀りするときにもお唱えします。
十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経
如是我聞 一時 仏在補陀落山 為衆説法( にょぜがもん いちじ ぶつざいふだらくせん いしゅせっぽう。かくの如く我聞く、一時、佛、補蛇落山にいまして、衆の為に説法したまふ)
爾時 観世音菩薩 白仏言 (にじ かんぜおんぼさつ びゃくぶつごん )
我有神咒 若有受持者 除却一切病患憂苦( がうじんじゅ にゃくうじゅじしゃ じょきゃくいっさいびょうげんうく 。その時に観世音菩薩、佛にもうしてもうさく、我に神呪あり。もし衆生有りて受持するものあれば、一切の病患憂苦を除却す)
消滅一切悪業煩悩 令身口意業皆得清浄(しょうめついっさいあくごうぼんのう りょうしんくいかいとくしょうじょう。一切の悪業煩悩を消除し身口意の業を皆清浄ならしめ、
心中百千萬億等事 無不成就(しんちゅうひゃくせんまんおくとうじ むふじょうじゅ。心中百千萬億等の事、成就せざることなし)
我此神咒 有大神驗 一切諸仏 讃歎護念(がしじんじゅ うだいじんけん いっさいしょぶつ さんだんごねん。我が此の神呪は大神験あり。 一切の諸佛讃嘆護念したまふ)
我於過去無量劫前 受持此咒 見十方仏 証無生法忍 復得慈悲喜捨平等法門 能令一切有情 安立於無上道救諸険難 令得安穏(がおかこむりょうごうぜん じゅじしじゅ けんじゅっぽうぶつじょう むしょうほうにん ぶとくじひきしゃびょうどうほうもん のうりょういっさいうじょう あんりゅうおむじょうごうぐしょけんなん りょうとくあんのん。我れ過去無量劫前において、此の呪を受持し十方の佛を見たてまつり無生法忍を証しき。 また慈悲喜拾平等の法門を得て、一切の有情をして無上道に安立せしめ、諸々の嶮難を救い安穩を得せしめたりき。)
若毎日誦一百八遍 萬病消滅 (にゃくまいにちじゅいっひゃくはちへん まんびょうしょうめつ 。もし毎日108遍誦すれば万病を治す)
寿命長遠 常為十方諸仏護念 (じゅみょうちょうおん じょういじゅっぽうしょぶつごねん。寿命長く、常に諸仏が護念する)
財宝衣食令無所乏 獲得衆人恭敬愛念 (ざいほうえじきりょうむしょぼう ぎゃくとくしゅにんくぎょうあいねん。財宝衣食乏くることなからしめ 衆人の恭敬愛念を得る)
不復更為一切災横 鬼蛇 刀杖 毒薬 咒詛 怨賊 水火之所能害 (ふぶきょういいっさいさいおう きじゃ とうじょう どくやく じゅそ おんぞく すいかししょのうがい。一切の災横のなすところとならず、鬼蛇・刀杖・毒薬・咒詛・怨賊・ 水火は害することあたわず)
遠離怖畏 獲得安穏 臨命終時 見十方仏 往生極楽 不堕悪趣
( おんりふい ぎゃくとくあんのん りんみょうじゅじ けんじゅっぽうぶつ おうじょうごくらく ふだあくしゅ。怖畏を離れ 安穏を得、 臨命終時には 十方仏を見、 往生極楽し 悪趣に堕せず )
爾時 仏讃 善或大士 為諸有情欲宣此咒 我亦受持 汝速説之
(にじ ぶっさん ぜんざいだいし いしょうじょうよくせんしじゅ がやくじゅじ にゅそくせっし。爾時に仏は讃じてのたまはく『 善或大士、 諸有情のために此咒を宣せよ。 我亦た受持すべし。 汝速に之を説け。)
時観世音菩薩 即説咒曰 (じかんぜおんぼさつ そくせつしゅわつ )
おん まか きゃろにきゃ そわか
説此咒己 白仏言(せっしじゅい びゃくぶつごん。此咒を説き己って 仏もうして言さく )
若有男女 誦此咒一遍( にゃくうなんにょ じゅしじゅいっぺん。もし男女ありて 此咒を誦する事一遍せば)
十悪五逆 一切罪障 皆悉消滅 除諸病苦 離諸怖畏 超生死海 到涅槃岸
(じゅうあくごぎゃく いっさいざいしょう かいしつしょうめつ じょしょびょうく りしょふい ちょうねんじょうじかい とうねはんがん。十悪五逆一切罪障は 皆な悉く消滅し、 諸病苦を除き 諸怖畏を離れ 生死海を超え 涅槃の岸に達する )
若復有人 称念千萬億那叟多諸仏名号 不如暫時至心称念我之名号
(にゃくぶうにん しょうねんせんまんのくなゆたしょぶつみょうごう ふにょざんじししんしょうねんがしみょうごう。もしまた人有りて、十萬億那由多の諸佛の名号を称念せんに、暫時も、至心に我の名号を称念せんにはしかず。)
得福勝彼
(とくふくしょうひ。福を得ることかれに勝れり。 )
宿福薄者 不聞此咒及我名 何况輙得受持読誦
( しゅくふくばくしゃ ふもんしじゅぎゅうがみょう かきょうしゅとくじゅじどくじゅ。宿福薄者は、此の呪及び我名を聞かず。いわんや受持得受することを得んや。)
若能至心 誦咒念我 現身獲得 飛行自在 神通変化 如我無異(にゃくのうししん じゅじゅねんが げんしんぎゃくとくひぎょうじざい じんつうへんげ にょがむい。もしよく至心に呪を誦し我を念ぜば、現身に飛行自在・神通變化を獲得し、我が如くにして異ることなけん。)
復次有人 貧窮 下賎 多病 愚癡 暗鈍 不辣善悪 (ぶじうにん びんぐう げせん たびょう ぐち あんどん ふべんぜんなく 。また次に人有りて、貧窮・下賎・多病・愚痴暗鈍にして善悪をわきまえざらんに、)
若能受持此咒 称念我名一切所求必定成就 富貴自在 無病安楽 得智辨才 世出世事 無不称意 之至証得無上菩提
(にゃくのうじゅじしじゅ しょうねんがみょういっさいしょぐひつじょうじょうじゅ ふうきじざい むびょうあんらく とくちべんざい せしゅっせじ むふしょうい ないししょうとくむじょうぼだい。もしよく此の呪を誦持し、我が名を称念せば、一切の求むる所必定成就、富貴自在、無病安楽、得智辯才ならん。世出世の事、意にかなわずと言うことなし。 乃至無上菩提を証得す。)
若有女人 願捨女身 誦持此咒 転女成男 (にゃくうにょにん がんじゃにょしん じゅじゅしじゅ てんにょじょなん 。もし女人有りて、女身を捨てんことを願ひ此の呪を誦持せば女をてんじて男とならん。 )
所生之處 常在仏前 蓮華化生 若在人間 得為輪王恒転法輪 究竟涅槃(しょしょうししょ じょうざいぶつぜん れんげけしょう にゃくざいにんげん とくいりんのうごうてんほうりん くきょうねはん。生れるところは常に佛前で蓮華に化生し、もし人間にあっては輪王となることを得、常に法輪を転じ、究竟涅槃せん。)
爾時 観世音菩薩 説此咒己 一切大衆 歓喜讃歎 繞仏三匝 作礼而去
(にじ かんぜおんぼさつ せっしじゅい いっさいだいしゅう かんぎさんだん にょうぶつさんそう さらいにこ。その時、観世音菩薩は此の呪を説きおわり、一切の大衆は歡喜讚歎、佛を遶ること三匝、礼をなして去りき。 )
十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経
如是我聞 一時 仏在補陀落山 為衆説法( にょぜがもん いちじ ぶつざいふだらくせん いしゅせっぽう。かくの如く我聞く、一時、佛、補蛇落山にいまして、衆の為に説法したまふ)
爾時 観世音菩薩 白仏言 (にじ かんぜおんぼさつ びゃくぶつごん )
我有神咒 若有受持者 除却一切病患憂苦( がうじんじゅ にゃくうじゅじしゃ じょきゃくいっさいびょうげんうく 。その時に観世音菩薩、佛にもうしてもうさく、我に神呪あり。もし衆生有りて受持するものあれば、一切の病患憂苦を除却す)
消滅一切悪業煩悩 令身口意業皆得清浄(しょうめついっさいあくごうぼんのう りょうしんくいかいとくしょうじょう。一切の悪業煩悩を消除し身口意の業を皆清浄ならしめ、
心中百千萬億等事 無不成就(しんちゅうひゃくせんまんおくとうじ むふじょうじゅ。心中百千萬億等の事、成就せざることなし)
我此神咒 有大神驗 一切諸仏 讃歎護念(がしじんじゅ うだいじんけん いっさいしょぶつ さんだんごねん。我が此の神呪は大神験あり。 一切の諸佛讃嘆護念したまふ)
我於過去無量劫前 受持此咒 見十方仏 証無生法忍 復得慈悲喜捨平等法門 能令一切有情 安立於無上道救諸険難 令得安穏(がおかこむりょうごうぜん じゅじしじゅ けんじゅっぽうぶつじょう むしょうほうにん ぶとくじひきしゃびょうどうほうもん のうりょういっさいうじょう あんりゅうおむじょうごうぐしょけんなん りょうとくあんのん。我れ過去無量劫前において、此の呪を受持し十方の佛を見たてまつり無生法忍を証しき。 また慈悲喜拾平等の法門を得て、一切の有情をして無上道に安立せしめ、諸々の嶮難を救い安穩を得せしめたりき。)
若毎日誦一百八遍 萬病消滅 (にゃくまいにちじゅいっひゃくはちへん まんびょうしょうめつ 。もし毎日108遍誦すれば万病を治す)
寿命長遠 常為十方諸仏護念 (じゅみょうちょうおん じょういじゅっぽうしょぶつごねん。寿命長く、常に諸仏が護念する)
財宝衣食令無所乏 獲得衆人恭敬愛念 (ざいほうえじきりょうむしょぼう ぎゃくとくしゅにんくぎょうあいねん。財宝衣食乏くることなからしめ 衆人の恭敬愛念を得る)
不復更為一切災横 鬼蛇 刀杖 毒薬 咒詛 怨賊 水火之所能害 (ふぶきょういいっさいさいおう きじゃ とうじょう どくやく じゅそ おんぞく すいかししょのうがい。一切の災横のなすところとならず、鬼蛇・刀杖・毒薬・咒詛・怨賊・ 水火は害することあたわず)
遠離怖畏 獲得安穏 臨命終時 見十方仏 往生極楽 不堕悪趣
( おんりふい ぎゃくとくあんのん りんみょうじゅじ けんじゅっぽうぶつ おうじょうごくらく ふだあくしゅ。怖畏を離れ 安穏を得、 臨命終時には 十方仏を見、 往生極楽し 悪趣に堕せず )
爾時 仏讃 善或大士 為諸有情欲宣此咒 我亦受持 汝速説之
(にじ ぶっさん ぜんざいだいし いしょうじょうよくせんしじゅ がやくじゅじ にゅそくせっし。爾時に仏は讃じてのたまはく『 善或大士、 諸有情のために此咒を宣せよ。 我亦た受持すべし。 汝速に之を説け。)
時観世音菩薩 即説咒曰 (じかんぜおんぼさつ そくせつしゅわつ )
おん まか きゃろにきゃ そわか
説此咒己 白仏言(せっしじゅい びゃくぶつごん。此咒を説き己って 仏もうして言さく )
若有男女 誦此咒一遍( にゃくうなんにょ じゅしじゅいっぺん。もし男女ありて 此咒を誦する事一遍せば)
十悪五逆 一切罪障 皆悉消滅 除諸病苦 離諸怖畏 超生死海 到涅槃岸
(じゅうあくごぎゃく いっさいざいしょう かいしつしょうめつ じょしょびょうく りしょふい ちょうねんじょうじかい とうねはんがん。十悪五逆一切罪障は 皆な悉く消滅し、 諸病苦を除き 諸怖畏を離れ 生死海を超え 涅槃の岸に達する )
若復有人 称念千萬億那叟多諸仏名号 不如暫時至心称念我之名号
(にゃくぶうにん しょうねんせんまんのくなゆたしょぶつみょうごう ふにょざんじししんしょうねんがしみょうごう。もしまた人有りて、十萬億那由多の諸佛の名号を称念せんに、暫時も、至心に我の名号を称念せんにはしかず。)
得福勝彼
(とくふくしょうひ。福を得ることかれに勝れり。 )
宿福薄者 不聞此咒及我名 何况輙得受持読誦
( しゅくふくばくしゃ ふもんしじゅぎゅうがみょう かきょうしゅとくじゅじどくじゅ。宿福薄者は、此の呪及び我名を聞かず。いわんや受持得受することを得んや。)
若能至心 誦咒念我 現身獲得 飛行自在 神通変化 如我無異(にゃくのうししん じゅじゅねんが げんしんぎゃくとくひぎょうじざい じんつうへんげ にょがむい。もしよく至心に呪を誦し我を念ぜば、現身に飛行自在・神通變化を獲得し、我が如くにして異ることなけん。)
復次有人 貧窮 下賎 多病 愚癡 暗鈍 不辣善悪 (ぶじうにん びんぐう げせん たびょう ぐち あんどん ふべんぜんなく 。また次に人有りて、貧窮・下賎・多病・愚痴暗鈍にして善悪をわきまえざらんに、)
若能受持此咒 称念我名一切所求必定成就 富貴自在 無病安楽 得智辨才 世出世事 無不称意 之至証得無上菩提
(にゃくのうじゅじしじゅ しょうねんがみょういっさいしょぐひつじょうじょうじゅ ふうきじざい むびょうあんらく とくちべんざい せしゅっせじ むふしょうい ないししょうとくむじょうぼだい。もしよく此の呪を誦持し、我が名を称念せば、一切の求むる所必定成就、富貴自在、無病安楽、得智辯才ならん。世出世の事、意にかなわずと言うことなし。 乃至無上菩提を証得す。)
若有女人 願捨女身 誦持此咒 転女成男 (にゃくうにょにん がんじゃにょしん じゅじゅしじゅ てんにょじょなん 。もし女人有りて、女身を捨てんことを願ひ此の呪を誦持せば女をてんじて男とならん。 )
所生之處 常在仏前 蓮華化生 若在人間 得為輪王恒転法輪 究竟涅槃(しょしょうししょ じょうざいぶつぜん れんげけしょう にゃくざいにんげん とくいりんのうごうてんほうりん くきょうねはん。生れるところは常に佛前で蓮華に化生し、もし人間にあっては輪王となることを得、常に法輪を転じ、究竟涅槃せん。)
爾時 観世音菩薩 説此咒己 一切大衆 歓喜讃歎 繞仏三匝 作礼而去
(にじ かんぜおんぼさつ せっしじゅい いっさいだいしゅう かんぎさんだん にょうぶつさんそう さらいにこ。その時、観世音菩薩は此の呪を説きおわり、一切の大衆は歡喜讚歎、佛を遶ること三匝、礼をなして去りき。 )