福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

還暦求聞持成満の記 その96

2010-01-19 | 講員の活動等ご紹介
9月14日、1時半~4時、明星禮。快晴。3時37分、東の空に明星を拝することが出来ました。少し上に二十四夜のお月様も懸かっています。有難いことです。今日は昨日と違い鳥も、山猫の鳴き声もなにも聞こえません。きのうは五大虚空蔵様の日だったのでいろいろな霊がお参りに来ていたのかもしれません。自分と衆生の罪障を徹底して懺悔しました。瞑想も深く修せました。広大な星空が瞑想の中で法界と渾然一体となります。あまり気持ちいいのでついつい長く岩の上に坐していて帰堂の時間がかなり遅くなりました。
60座はいつもより遅く5時に入りました。次第にある内容をむりに思い浮かべることなく自然体でただ御真言をおとなえしました。すると自然に「法界」の感じがほんとうに有難く浮かんできて自分もその中にいるしご本尊とも一体なのだという実感が味わえました。今日の行は大収穫でした。
「宇宙観」「世界観」という言葉が密教書によく出てきますがこれはこの「法界観」のことであろうと思いました。

61座も充実感に浸りました。本尊呪でもいつもでる雑念は全くありません。ただ淡々とおとなえしながら「衆生無辺誓願度」のみを念じました。いつもは途中で芯の手入れを必要とする灯明もなぜか4時間一度も手入れなしで灯っていました。入法界観も何度も修せました。最後にはこのままずっと定に入ったままでいたいと思いました。心が静まり返って深い喜びが体を浸していきました。蝉の声もお遍路さんの鈴の音もすべて自分の中から聞こえました。

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