福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

地藏菩薩本願經卷下 稱佛名號品第九

2019-04-14 | 諸経
地藏菩薩本願經卷下 稱佛名號品第九(仏の名前を聞き念じると無量の功徳を生じる。臨命終時に他人が佛名稱念するだけでも無量の罪が消える。自ら称名し念ぜば獲福無量にして無量の罪を滅す。)爾時、地藏菩薩摩訶薩佛に白して言さく、「世尊よ。我今、未來衆生の為に利益の事を演べて、生死中に大利益を得さしめん。唯だ願はくは世尊、我れ之を説くことを聽したまえ。」佛、地藏菩薩に告げたまはく「汝今慈悲を興して一切罪苦六道衆生を救拔して不思議の事を演べんと欲す。今正に是時なり。唯だ當に速やかに説くべし。吾即ち涅槃して汝をして早く是願を畢らしめん。吾亦た現在未來一切衆生を憂うことなし。」地藏菩薩、佛に白して言さく、「世尊よ、過去無量阿僧祇劫に佛ありて出世したまう。無邊身如來と号す。若し男子女人ありて是の佛名を聞きて暫も恭敬を生ずれば即四十劫生死重罪を超越することを得。何況んや形像を塑畫・供養・讃歎せんをや。其人は福を獲ること無量無邊なり。又過去恒河沙劫において佛有て出世したまう、寶性如來と號す。若し男子女人有りて是の佛名を聞きて一彈指の頃も發心歸依すれば、是人無上道において永く退轉せず。又過去において佛有て出世したまう。波頭摩勝如來と号す。若し男子女人有りて是の佛名を聞いて耳根に歴れなば、是
人は當に千返六欲天中に生ずることを得べし。何に況んや志心稱念せんをや。又た過去不可説不可説阿僧祇劫において佛有て出世したまう。師子吼如來と号す。若し男子女人有りて是の佛名を聞きて一念も歸依せば、是の人は無量の諸佛に遇いて摩頂授記せらるることを得ん。又た過去において佛有て出世したまう。拘留孫佛と号す。若し男子女人有りて是の佛名を聞きて志心瞻禮し、或は復た讃歎せば是人は賢劫千佛會中に於いて大梵王となり上記を授けられることを得ん。又た過去において佛有て出世したまう。毘婆尸と号す。若し男
子女人有りて、是の佛名を聞けば永く悪道に墮せず。常に人天に生じて勝妙樂を受く。又た過去無量無數恒河沙劫において佛ありて出世したまう。寶勝如來と号す。若し男子女人有りて、是の佛名を聞けば畢竟悪道に堕せず常に天上にありて勝妙樂を受けん。又た過去において佛有り出世したまう。寶相如來と號す。若し男子女人有りて是の佛名を聞きて恭敬心を生ぜば是の人、久しからずして阿羅漢果を得る。又た過去無量阿僧祇劫において佛有りて出
世したまう。袈裟幢如來と号す。若し男子女人有りて是の佛名を聞く者は一百大劫生死之罪を超えん。又た過去において佛ありて出世したまう。大通山王如來と号す。若し男子女人有りて是の佛の名を聞く者は是人恒河沙佛の廣く爲に説法し給うに遇い必ず菩提を成ずることを得ん。又た過去において淨月佛・山王佛・智勝佛・淨名王佛・智成就佛・無上佛・妙聲佛・
滿月佛・月面佛あり。如是等の不可説の佛あり。世尊よ、現在未來一切の衆生、若しは天、若しは人、若しは男若女、但だ一佛の名號を念じ得るも功徳無量なり。何況んや多名をや。是の衆生等は生時・死時に自ら大利を得て終に惡道に堕せず。若し臨命終の人有らんに、家中眷屬乃至一人是の病人の為に高聲に一佛名を念ぜば、是の命終の人は五無間罪を除いて餘の業報等は悉く銷滅することを得ん。是の五無間罪は至って極重にして動もすれば億
劫を経て了に出ることを得ずといえども、斯の臨命終時に他人、其が為に佛名稱念するをうけて是の罪中においても亦漸く銷滅す。何に況んや衆生自ら稱し自ら念ぜば獲福無量にして無量の罪を滅す。

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