秘密安心往生要集・・28/42
(廿七、逆修の事。)
問、逆修とは何の義ぞ。
答、死後七七日の間に修する追善は七分が一ならでは亡者の功徳とはならず。六分は皆存命の人の功徳なりと。地蔵経に説き玉へり。故に灌頂経に説く、存命の時に死後の七七日の追善を自ら修する時は七分全得の作善なりと。未死の日逆じめ勤むるが故に逆修と名く。順逆の謂には非ず。悲しひかな今時の人は逆修の善根もなく、又没後に七七日の追善も少なし。何に依ってか悪趣の苦患を免れん。
(廿七、逆修の事。)
問、逆修とは何の義ぞ。
答、死後七七日の間に修する追善は七分が一ならでは亡者の功徳とはならず。六分は皆存命の人の功徳なりと。地蔵経に説き玉へり。故に灌頂経に説く、存命の時に死後の七七日の追善を自ら修する時は七分全得の作善なりと。未死の日逆じめ勤むるが故に逆修と名く。順逆の謂には非ず。悲しひかな今時の人は逆修の善根もなく、又没後に七七日の追善も少なし。何に依ってか悪趣の苦患を免れん。