長元3年(1030)五月二十三日は、全国に 前年から蔓延した疫疾対策として観音像と請観音経の図写供養が求められた日です
長元三年五月二十三日の太政官符に「太政官符五畿七道諸国司 応に丈六観世音菩薩一体・請観音経百巻を図写供養の事。
右去春以来疾疫滋蔓し病死尽大。祈祷を致すも空しく旬月を経る。‥それ観世音菩薩といっぱ衆生の依怙なり、能く無畏を施し患病厄者は必ず苦源を抜く。急難に遭ふものはたちまちに解脱を得る。就中十一面観世音菩薩は頂上の佛面に除疫病の願あり。請観音経は毘舎離國救苦の教あり(注)。・・官符到着以後吉日を択定し、国分寺に於いて当寺浄行僧十口を請じ開講供養し即ち一七日間件の経を転読すべし・・造東大寺長官正四位右大弁兼内蔵頭中宮亮源朝臣 従五位下左大史惟宗朝臣 長元三年五月二十三日」(『類聚符宣抄』より)
(注、阿弥陀仏が光明を放って 毘舎離国 ( びしゃりこく ) の人民の五種の重病を除いたという 因縁)
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