福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

若者に霊性発動の気配を感じました

2015-05-04 | 法話
昨日岡山へ行ってきました。その途中で多くの若者の心打たれる行為を見ました。一日にこんなにほのぼのとする光景を何度も見たことはありません。記録しておきたいとおもいます。

昨日は始発の新幹線に乗ったのですが、通路まで混雑していました。そういう混雑の中で斜め前の若者がお弁当を取り出したのです。そしてやおら合掌しました。それも人が多くいる中でおざなりでなく丁寧に合掌するのです。驚きました。新幹線の中でお弁当を食べる人はよくいますが、合掌して食べ始める人は初めて見ました。それも20代のわかものです。すばらしいご両親の家庭教育をうけているのだろうとほんとうにうれしくなりました。

その後通路に立っていた大柄の若者がしゃがみました。何をするのかと思ったら、後ろの席の幼児と小声でなにか話しているのです。全く他人どうしのようですが、幼児は嬉しそうに笑っています。よく聞いていると幼児は「おばあちゃんちへいくの」といいます。若者は小声でどこへいくのと聞いたのでしょう。こんな込んで殺伐としている車内で優しく幼児へ話しかけることのできるこの若者にも感心させられました。

そのあと名古屋で席が数席空きました。その横の通路に若い父親と小学生らしき二人の兄弟がいましたが父親は3席空いた方には座らず、2席空いた方に三人でひじかけを持ちあげて座ったのです。こどもたちには「込んでいるから二人で一緒に座ってね」といいました。ふつうなら三人でそれぞれ席を取る筈です。それを他の人のことを考えて2人用の席に三人ですわったのです。これにも感心しました。

その後列車は新大阪を過ぎましたがまだ一向に空いてきません。そのとき数席前の若者が突然席を立ちました、そして横に立っている人に「私は岡山で降りますからどうぞ」といって席を譲りました。まだ岡山までは45分あります。びっくりしました。こういう人がいるのです。わたしも見習わなくてはと恥ずかしくなりました。

その後吉備線というローカル線に乗ったのですが、ここでも若い女性が隣に立った老婦人に座りませんかと声をかけました。老婦人は「すぐおりますから」と座りませんでしたが・・。

一日に五度も若者の素晴らしい行動を見せられてほんとうに感動しました。同時にこのブログでも書いているように「日本的霊性」「世界的霊性」は吾々のような中高年ではなく若者から萌芽しはじめているのかもしれないと思わせられた次第です。
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