福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は疫病・旱害を防ぐために十五大寺等に大般若経の転読を命じた日

2024-04-28 | 法話

今日は疫病・旱害を防ぐために十五大寺等に大般若経の転読を命じた日

天長元年(824) 四月丁未(二十八日)「 十五大寺(注3)并五畿内七道諸国をして、大般若経を奉読せしむ。疫旱を防がんが為也。」 (類聚国史)

尚、天長元年は天皇は淳和天皇で、この年は大師が朝命により神泉苑で祈雨の霊験を顕わされたり(注1)、神護寺を定額寺神護国祚真言寺にすることを許されたり(注2)した年ですからこの大般若転読も大師の進言によるものかもしれません。
・(注1)、「弘法大師行化記」に、天長元年三月二十六日に、「神泉苑に於ける祈雨修法の感ありしに依り・・」とあり、
贈大僧正空海和上傳記(貞觀寺座主)にも「
天長年中旱災あり、皇帝、和上に勅して 神泉苑に於いて 膏雨を祈らしむ、自然滂沱たり、仍ち其の功を賀して少僧都に任ず」とありこれは天長元年のこととされます。
(注2 天長元年九月にはお大師様が高雄山寺を定額寺となし、真言僧21名を置き神護国祚真言寺とされています。
注3)諸説ありますが例えば「東大寺・興福寺・薬師寺・元興寺・大安寺・西大寺・法隆寺・弘福寺・新薬師寺・本元興寺・招提寺・東寺・西寺・四天王寺・崇福寺」等。

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