福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

鬼神とはなにか?

2018-01-25 | 法話

「礼記-祭義」に鬼神の定義がありました。

「礼記-祭義」
「宰我(さいが)曰く、
吾れ鬼神の名を聞きて、而して其の謂ふ所を知らず、と。
子曰く、
気は、神の盛んなるなり。 魄はくは、鬼の盛んなるなり。
鬼と神とを合するは、教の至りなり。
衆生は必ず死し、死さば必ず土へと帰す。
此れを之れ鬼と謂ふ。
骨肉は下に斃れて陰ひそかに野の土と為り、其の気は上に発揚し、昭明しょうめいし、焄蒿くんこうし、凄愴を為す。
此れ百物の精なり、神の著あらはれなり。
物の精に因りて、制おさめて之が極を為し、鬼神と明命めいめいし、以て黔首(けんしゅ人民)の則のりと為す。
百衆以て畏れ、萬民以て服す、と。
宰我は云った。
鬼神という言葉を聞きますが、それは如何と。
孔子は云った。
気は神の盛んなものにして、魄は鬼の盛んなりしものである。
古人が鬼神と呼び、この二つを合して一と称するは、万物の道理を示したのである。
誰しもが必ず死し、死せば土へ還る。 これを鬼と云う。
万物の骨や肉は地へと朽ちて遂には野の土となり、その気は天へと発揚して万物を照らし、普く広がり共鳴し、遂には互いに通ずるに至る。
これ種々多様なる精の生ぜし所以にして、神の顕われと云う。
そこで鬼が諸物の精として生ずる時を至尊として、その根源たる働きを鬼神と称するように定め、以て人民の規範とした。 故に百官衆庶の誰もがこれを畏敬し、そして天下万民の誰もがこれに則り敬うわけである、と。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明治維新の失敗・・1 | トップ | 戊戌初詣で〜西国三十三カ所... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事