今日は十斎日で六斉日です。
十斎日とは月の一日・八日(六斉日でもあります)・十四日(六斉日でもあります)・十五日(六斉日でもあります)・十八日・二十三日(六斉日でもあります)・二十四・二十八日・二十九日(六斉日でもあります)・三十日(六斉日でもあります)をいいます(根拠は下の地蔵経にあります)。この日に八斎戒(不殺生、 不倫盗、 不淫、. 不妄語、 不飲酒、 不聴歌舞、 不坐広床戒、 非時食戒)を守り、一日は定光仏・八日は薬師仏・十四日は普賢菩薩・十五日は阿弥陀仏・十八日は観世音菩薩・二十三日は勢至菩薩・二十四日は地蔵菩薩・二十八日は毘盧舎那仏・二十九日は薬王菩薩・三十日は釈迦牟尼仏を拝みます。地蔵菩薩本願経・如来讃嘆品六に「・・・復次に普廣よ、若し未來世衆生、月の一日・八日・十四日・十五日・十八日・二十三日・二十四・二十八日・二十九日乃至三十日、是諸日等において諸罪結集して其の輕重を定む。南閻浮提衆生の擧止動念は是れ業ならずということなく、是れ罪ならずということ無し。何ぞ況んや情を恣しいままにして殺害・竊盜・邪婬・妄語せん、百千の罪状、能く是十齋日において、佛菩薩諸賢聖像前に対して是經(地蔵経)を読むこと一遍せば、東西南北百由旬内諸災難なし。當に此の居家の若は長、若しは幼、現在未來百千歳の中、永く惡趣を離る。能く十齋日において毎(つね)に(地蔵経)一遍を転ぜば、現世に此居家をして諸横病無く、衣食豐溢ならしめん。」とあります。
六歳日には天皇陛下も御精進されていました。「年中行事御障子文」(太政大臣藤原基経が仁和元年885に衝立障子に宮中の年中行事を列記して書き出し光孝天皇に献上したもの。内裏の清涼殿に置かれた。)に「毎六歳日(8日・14日・15日・23日・29日・30日)、御精進幷殺生禁断の事。毎十八日、二間観音供事」とあります。
「極楽寺殿御消息・北条重時」にはこの日妊娠するとよくないとあります。
「・・六斉日・十斉日に女に近ずくべからず。此の日、子を生ずればその身かたわにあるべし。又親の怨敵となる也。(十斉日である1・8・14・15・18・23・24・28・29・30の各日には女性に近ずくな。この日妊娠すればよくない。)」
「極楽寺殿御消息・北条重時」(北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする。自身も出家し「観覚」と号す。仏教への篤い信仰を基として儒教精神や武士の質実剛健さ等を説いたその思想は、江戸時代まで広く国民各層の意識に影響を与えたとされる。)「極楽寺殿御消息・北条重時」(「公務人の人生論」等より。北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする。自身も出家し「観覚」と号す。仏教への篤い信仰を基として儒教精神や武士の質実剛健さ等を説いたその思想は、江戸時代まで広く国民各層の意識に影響を与えたとされる。)