福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

弘法大師「三昧耶戒序」

2012-11-24 | お大師様のお言葉
「若し能く日月之輪光を觀じ、聲字之眞言を誦じて三密之加持を發し、四印之妙用を揮はば、則ち大日之光明廓として法界に周ねく、無明之障は忽ちに心海に歸せん。

無明忽ちに明と爲り、毒藥乍ちに藥と爲る。五部三部之尊、森羅として圓かに現じ、刹塵海滴之佛忽然として涌出せん。此三昧に住するを諸佛祕密三摩地と名ずく。」

(もしよく自身のなかに日輪と月輪の光明を観じて音声と文字による真実の姿としての真言をもって身口心の三密の加持により、大智印(形)三昧耶智印(印形)法智印(梵字)羯摩智印(働き)の4つの智印の妙なる働きを存分に揮うことができれば、大日如来の光明は全宇宙に広まって根本的な無明の闇はたちまち心海にかえっていくがそこも明るい光明にみたされ無明はなくなっていくしかないのである。無明も明となり、毒薬も薬となってしまう。このように金剛界の佛部、金剛部、宝部、蓮華部、羯摩部の五部に属する仏たち、胎蔵界の佛部、金剛部、蓮華部の三部に属する仏たちすべてがあらわれて充ち充ちている宇宙である曼荼羅のなかに入り、そこに住することを秘密の三摩地という。)
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