大乗起信論「立義分」
「・・・・・・摩訶衍には、總説すれば二種有り。云何爲二。一者法。二には義なり。言う所の法とは衆生心を謂う。是の心は則ち一切世間法と出世間法を攝すれば、此心に依って摩訶衍の義を顯示すればなり。何を以っての故に。是の心の眞如の相は、即ち摩訶衍の體を示すが故なり。是の心生滅因縁の相は、能く摩訶衍の自と體と相と用を示すが故なり。」
(この「大乗」という言葉には二つの側面がある。一つは大乗と呼ばれるものすなわち「法」であり、もう一つは大乗の意味内容すなわち「義」である。
まずここにいう「大乗」とよばれるものは具体的には衆生心ををさすのである。この衆生心にはすべての世俗的価値のもの(世間法)及び世俗を超越した価値あるもの(出世間法)が含まれており、随ってそれが大乗の内容をあらわしているのである。なぜかといえばこの衆生心の真実のありのままの姿(心真如相)に大乗というもの自体があらわれており、他方、その心が生滅する因縁となる姿に大乗自体と特性と働きが示されているからである。)
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