福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験その98

2014-08-06 | 四国八十八所の霊験
65番から66番雲辺寺への丁度中間地点に番外の椿堂があります。

寺には縁起がかいてあります。「お大師様が弘仁6年(815)この地を訪れ、疫病に苦しむ住民のために杖を逆さにさして祈祷し病を土中に封じ込められた。後このつえから椿が生えたので椿堂とよび大師像をおまつりした。」
 
ここは納経してくださる寺族の方が「歩いてお参りですか?」とききます。「そうです。」と答えると納経料は無料にしていただいた上、お菓子までお接待してくださいました。お顔も観音様のようにやさしい寺族の方です。


66番雲辺寺へは3つルートがありどれも趣があるらしいのですが地元の人に聞くと皆さん佐野峠越えを勧めます。多くの人がこのコースを通るからという理由のようです。わたしも地元の人に勧められ2回ともこのコースを通ることになりました。あとで「へんろみち保存協力会」の方に聞くと曼荼羅峠越えもなかなかいコースだということです。 次は此のコースをと思っています。

66番雲辺寺までの山道は今までで一番きびしいのぼりでした。何十回休んだか分かりません。雲辺寺で出合ったお遍路さんたちも「ここが一番きつい」と口々にいいました。

66番雲辺寺は大師16歳の御時霊気を感じお堂をお建てになったのち大同2(807)年嵯峨天皇の勅により本尊千手観世音菩薩を刻し、仏舎利をおさめ霊場に定められたということです。

雲辺寺から麓をみると霞んでみえます。ここのご詠歌「はるばると/くものほとりの寺にきて/月日をいまは/麓にぞみる」は妻の最も好きなご詠歌です。まさに歌どおりの景色でした。
閏年の平成二十年春に逆打したときはこの雲辺寺への参道でえもいわれぬ有難い体験をしました。子々孫々にまで語り伝えるべき体験でした。あまりに有難いのでここにはなかなか書けません。

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