金光明最勝王經・全訳・・17/32
金光明最勝王經・大吉祥天女品第十六(
前品で弁財天が智慧を主に与えるとしたことに対し、ここでは吉祥天が福徳を与えると説く)
(大師の「金勝王經祕密伽陀第八卷・吉祥天・堅牢・僧愼夜叉」では大吉祥天女品第十六・大吉祥天女増長財物品第十七・堅牢地神品第十八・僧慎爾耶夜叉大将品第十九をまとめて以下のように述べておられます。
大吉天女は諸佛母 堅牢地神は不動心 神通
捷疾の夜叉將 覺眼にて秘を知見し正了 鬼女は
實體に非ず 實相は元來不來去なり 寓言名色
の像を取る勿れ 言を忘れ意を得れば圓寂を證す)
爾時、大吉祥天女は即ち座より起ち前みて仏足を禮し、合掌恭敬して白佛言「世尊。我若し苾芻・苾芻尼・鄔波索迦・鄔波斯迦ありて是金光明最勝王經者を受持讀誦し人の爲に解説するを見れば、我當に專心に此等法師を恭敬供養すべし。所謂、飮食衣服臥具醫藥及餘の
一切所須の資具、皆圓滿ならしめ乏少あるなからしめん。若しは晝、若しは夜、此經王の所有る句義を觀察思量し安樂に住し、此經典をして贍部洲に廣行流布せしめ、彼の有情已に無量百千佛所の所において善根を種へたる者の為に、常に聞くことを得て速に隱沒せざらしめん。復た無量百千億劫において、當に人天の種種の勝樂を受け、常に豐稔を得、永く飢饉を除き、一
切有情恒に安樂を受くべし。亦た諸佛世尊に値遇するを得て未來世において無上大菩提果を速證し、永く三塗輪迴の苦難を絶つ。世尊。我過去を念ずるに琉璃金山寶花光照吉祥功徳海如來應正等覺十號具足あり。我
彼所においおて、諸善根を種ゆ。彼の如來の慈悲愍念威神力によるが故に、我をして今日念處に隨ひ、所観の方に隨ひ、所至の國に随ひ、能く無量百千萬億衆生をして諸快樂を受けしむ。乃至、須ふる所の衣服飮食資生之具・金銀琉璃車馬瑙珊瑚虎珀眞珠等の寶を悉く充足せしむ。若し復た人有りて、是金光明最勝王經を至心に讀誦し亦た當に日日衆名香を燒き及び諸妙花を我が為に彼の琉璃金山寶花光照吉祥功徳海如來應正等覺供養すべし。復た當に毎日三時中に我名を稱念すべし。別に香花及諸美食を以て我に供養すべし。亦た常に此妙經王を聽受して如是の福を得べし」。而も頌を説きて曰く
「 能く如是に持經するによるが故に 自身眷屬諸衰を離れ
所須の衣食乏き時なし 威光壽命は窮盡し難し
能く地味をして常に増長せしめ 諸天は降雨隨時節なり
諸天衆をして咸く歡悦せしめ 及び園林穀果神は
叢林果樹並滋榮 は所有る苗稼咸く成就し
珍財を欲求すれば皆滿願し 隨所に念者に其心を遂げしむ」
佛大吉祥天女に告げたまはく「善哉善哉。汝能く如是に昔因を憶念し、報恩供養し、無邊衆生を利益安樂し、是經を流布す。功徳無盡なり。」
金光明最勝王經・大吉祥天女品第十六(
前品で弁財天が智慧を主に与えるとしたことに対し、ここでは吉祥天が福徳を与えると説く)
(大師の「金勝王經祕密伽陀第八卷・吉祥天・堅牢・僧愼夜叉」では大吉祥天女品第十六・大吉祥天女増長財物品第十七・堅牢地神品第十八・僧慎爾耶夜叉大将品第十九をまとめて以下のように述べておられます。
大吉天女は諸佛母 堅牢地神は不動心 神通
捷疾の夜叉將 覺眼にて秘を知見し正了 鬼女は
實體に非ず 實相は元來不來去なり 寓言名色
の像を取る勿れ 言を忘れ意を得れば圓寂を證す)
爾時、大吉祥天女は即ち座より起ち前みて仏足を禮し、合掌恭敬して白佛言「世尊。我若し苾芻・苾芻尼・鄔波索迦・鄔波斯迦ありて是金光明最勝王經者を受持讀誦し人の爲に解説するを見れば、我當に專心に此等法師を恭敬供養すべし。所謂、飮食衣服臥具醫藥及餘の
一切所須の資具、皆圓滿ならしめ乏少あるなからしめん。若しは晝、若しは夜、此經王の所有る句義を觀察思量し安樂に住し、此經典をして贍部洲に廣行流布せしめ、彼の有情已に無量百千佛所の所において善根を種へたる者の為に、常に聞くことを得て速に隱沒せざらしめん。復た無量百千億劫において、當に人天の種種の勝樂を受け、常に豐稔を得、永く飢饉を除き、一
切有情恒に安樂を受くべし。亦た諸佛世尊に値遇するを得て未來世において無上大菩提果を速證し、永く三塗輪迴の苦難を絶つ。世尊。我過去を念ずるに琉璃金山寶花光照吉祥功徳海如來應正等覺十號具足あり。我
彼所においおて、諸善根を種ゆ。彼の如來の慈悲愍念威神力によるが故に、我をして今日念處に隨ひ、所観の方に隨ひ、所至の國に随ひ、能く無量百千萬億衆生をして諸快樂を受けしむ。乃至、須ふる所の衣服飮食資生之具・金銀琉璃車馬瑙珊瑚虎珀眞珠等の寶を悉く充足せしむ。若し復た人有りて、是金光明最勝王經を至心に讀誦し亦た當に日日衆名香を燒き及び諸妙花を我が為に彼の琉璃金山寶花光照吉祥功徳海如來應正等覺供養すべし。復た當に毎日三時中に我名を稱念すべし。別に香花及諸美食を以て我に供養すべし。亦た常に此妙經王を聽受して如是の福を得べし」。而も頌を説きて曰く
「 能く如是に持經するによるが故に 自身眷屬諸衰を離れ
所須の衣食乏き時なし 威光壽命は窮盡し難し
能く地味をして常に増長せしめ 諸天は降雨隨時節なり
諸天衆をして咸く歡悦せしめ 及び園林穀果神は
叢林果樹並滋榮 は所有る苗稼咸く成就し
珍財を欲求すれば皆滿願し 隨所に念者に其心を遂げしむ」
佛大吉祥天女に告げたまはく「善哉善哉。汝能く如是に昔因を憶念し、報恩供養し、無邊衆生を利益安樂し、是經を流布す。功徳無盡なり。」