福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

両部神道論・・・その11(神仏習合年表2)

2014-10-19 | 法話

・725、宇佐八幡宮神宮寺(弥勒寺)創建。「八幡宇佐宮御託宣集」に「聖武天皇・神亀2年(725)、大御神から『吾は、衆生救済のために薬師・弥勒の2仏を本尊となす』との託宣を受け、勅許を得て寺を造り仏像を置き、弥勒禅院と号す。大菩薩御願主也。菱形池東方の日足(ヒアシ)林に在り。又御堂を造り本尊を安置し、薬師之勝恩寺と号す。大神比義の建立也。宮の辰巳方南無江(ナムエ)之林に在り。弥勒寺の初代別当は法蓮和尚、大菩薩が如意宝珠得た時のお約束也」とある。
741、八幡宮に金字最勝王経、法華経等を奉納し僧侶十人を置く。 
(『続日本紀』天平13年閏3月甲戌(24日)条(741)「奉二八幡神宮秘錦冠一頭。金字最勝王経。法華経各一部。度者十人。封戸馬五疋一。又令レ造二三重塔一区一。賽二宿祷一也。」


・749、東大寺大仏建立に際し宇佐八幡宮の協力の御託宣。
『続日本紀』天平勝宝元年12月丁亥(27日)条(749)に、宇佐の八幡神から「われ天神地祇を率い、必ず成し奉る。銅の湯を水となし、わが身を草木に交えて障ることなくなさん」という協力の託宣が出された。(『続日本紀』天平勝宝元年12月丁亥(27日)条(749)「八幡大神祢宜尼大神朝臣杜女。其輿紫色。一同二乗輿一。拝二東大寺一。天皇。太上天皇。皇太后。同亦行幸。是日。百官及諸氏人等咸会二於寺一。請二僧五千一礼仏読経。作二大唐渤海呉楽。五節田舞。久米儛一。因奉二大神一品。比神二品一。左大臣橘宿祢諸兄奉レ詔白レ神曰。天皇我御命尓坐申賜止申久。去辰年河内国大県郡乃智識寺尓坐盧舎那仏遠礼奉天。則朕毛欲奉造止思登毛得不為之間尓。豊前国宇佐郡尓坐広幡乃八幡大神尓申賜閉勅久。神我天神地祇乎率伊左奈比天必成奉無事立不有。銅湯乎水止成我身遠草木土尓交天障事無久奈佐牟止勅賜奈我良成奴礼波歓美貴美奈毛念食須。然猶止事不得為天恐家礼登毛御冠献事乎恐無恐美毛申賜久止申。尼杜女授二従四位下一。主神大神朝臣田麻呂外従五位下。施二東大寺封四千戸。奴百人。婢百人一。又預二造東大寺一人。随レ労叙レ位有レ差。」
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