福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その8

2018-03-08 | 諸経
・・私も及ばずながら十善戒を受けとうございます。今日は菩薩の三聚浄戒(摂律儀戒,摂善法戒,饒益有情戒)を受けとうございます。・・こういう事を申し上げると仏様がご承知なさる。それから和上阿闍梨が羯磨といふお経を唱えて後に「よく保や否や」三度問う。その三編目に戒体を成就する。そうすると極楽に行く戒体が成就する。それまでは三界六道を廻り廻りて谷川の水車の止まぬ如く果てしがない。そのためにこの十善戒をお授けなさる。菩薩戒をお授けなさる。因果の道理を審慮し、決定して待ちます。これをご承知くだされたいと一心に申し上げるとご承知くださると同時に我が体内に菩薩の体が成就する。極楽に行く種が成長する。それを「戒体」という。その「戒体」を成就するとこの通りの功徳が成就する。長く殺生をしますまいと決定してその悪業を離れると同時に十苦を免れるというはなんであるかというと、一つには諸々の衆生において無畏を施す。その諸とはなんのことかというと、世界中亜細亜、亜米利加等の一地球のみのことではない。三千大千世界上は色界、無色界の天、人間、畜生、動物、餓鬼、地獄、阿修羅等三界六道の衆生を指して諸々の衆生という。その一切衆生が安心する、こういう徳をほどこすことができる。(自分も高野山真別所で授戒したとき『戒体発得』時間を記録しました。戒をうけるとその瞬間に戒体が自分の中に生じます。これを戒体発得といい古来非常に大切にしてきました。「戒体」とはそれほどありがたいものです。自分もこのときの感激を忘れないようにしようと思っています。俗人の方でも結縁灌頂を受けた方は、このときに十善戒、三昧耶戒を授かっています。その瞬間に「極楽に行く種」である戒体を発得しているのです。)
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