華厳経巻三盧舎那仏品二の一「衆生のあり様は大海のように広くさまざまであり極まりがない。それに対応して諸仏の境涯も不可思議で極まりがない。衆生は悪を願い自我に執着して無上道を悟ることはできない。しかし諸仏の用意してくださっている功徳の海に素直に心を養い常に信仰深い善友に近つ゛いておれば諸仏が守ってくださる。・・無数の衆生は一切の如来に守られているのだ。一切の処で法を説いておられるのは大日如来のお力である。その一切の国と諸仏はなんと衆生の心の中にあり、衆生の一本の毛のなかにさえ仏の境涯を現わしてくださっているのである。よくよく見ることだ・・」
「衆生の大海は測るべきこと難く、諸仏の境涯は不思議なり。衆生は悪を楽い、諸見に著して無上道を了知すること能はず。功徳の法海に心を長養し常に能く善智識に親近すれば恒に諸仏のために護念せらる。・・無量無辺の諸の衆生は一切の如来に護念せる、一切の処において法輪を転ずるは盧舎那仏の境涯の力なり。一切の刹土と及び諸仏とは我が身内にありて礙ふるところなく、我が一切の毛孔の中において仏の境涯を現ず。あきらかに観察せよ。・・
「衆生の大海は測るべきこと難く、諸仏の境涯は不思議なり。衆生は悪を楽い、諸見に著して無上道を了知すること能はず。功徳の法海に心を長養し常に能く善智識に親近すれば恒に諸仏のために護念せらる。・・無量無辺の諸の衆生は一切の如来に護念せる、一切の処において法輪を転ずるは盧舎那仏の境涯の力なり。一切の刹土と及び諸仏とは我が身内にありて礙ふるところなく、我が一切の毛孔の中において仏の境涯を現ず。あきらかに観察せよ。・・