実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・5
・千両の金を積むと雖も 、一日の学には如かず 。(淮南子「聖人は尺の壁を尊ばずして寸陰を重んず」晋の陶侃(東晋の名将(259-334)幼くして父を亡くし、貧す、母は機織で生計を立て、陶侃に勉強をさせた。その上、陶侃の道徳修養を非常に重んじた)は常に人に語りて曰く「大兎(夏の禹王)は聖人なり、すなわち寸陰を惜しむ、凡俗にいたりては分(寸の十分の一)陰をおしむべし」と、(野口英世もこれを受けて「人寸陰を惜しまば、吾また分陰を惜しまん」と言ったとされます)。前漢書韋賢伝に「子に黄金満蔵をのこすは、子に一経をおしへんには如かず」。金剛般若経疏に「金玉三千ただ以て身を養う、一偈縮やかなりといえども妙極神を資く」。
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